カウンセリングとは、さまざまなこころの悩みや問題について、相談者とカウンセラーが一緒に整理し考えながら、解決や緩和にむけて道筋をみつけていくかかわりです。
対話を通じ、自分を見つめることで、自己理解を深め、自分についての気づきをもとに内面からの変化を目指していきます。
助言をすることもありますが、ご相談者の自己決定を尊重しながら、問題の解決を図ります。
【援助・助言・指導という意味がある】
聞き手であるカウンセラーがクライアントと話していく中でクライアント自身のわだかまりや不安をほぐし、ありのままの自分を受け容れるための援助をしていくことが目的です。
よく使われる療法としては以下の3つあります。
【来談者中心療法】
アメリカの臨床心理学者であるカール・ロジャースが提唱した療法であり、クライエントの自主性および自立性を尊重する療法として、カウンセラーがカウンセリングを行うにおいて基礎とされている療法であります。
カウンセラーとしてクライエントさんの自己成長する力を信じて、カウンセリングのなかで、クライエントさん自身によってその抱える問題を解決していくことが出来るように、クライエントさんの心に寄り添い尊重する姿勢を常に持って行います。
また、その姿勢はカウンセラーの基本的な態度であり、来談者中心療法に限らずほかの療法においても共通するものであります。なお、来談者中心療法の呼び名につきましては、クライエント中心療法とも呼ばれますが、いずれも同じものです。
【認知行動療法】
何か困ったことにぶつかったときに、本来持っていた心の力を取り戻し、さらに強くすることで困難を乗り越えていけるような心の力を育てる方法として、いまもっとも
注目を集めている精神療法です。
「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知に働きかけて、心のストレスを軽
くしていく治療法を「認知療法・認知行動療法」といいます。
認知には、何かの出来事があった時に瞬間的にうかぶ考えやイメージがあり「自動思考」と呼ば
れています。「自動思考」が生まれるとそれによって、いろいろ気持ちが動き行動することになり
ます。ストレスに対して強い心を育てるためには「自動思考」に気付いて、それに働きかける事が
役立ちます。
また、うつ病や双極性障害、パニック障害、強迫性障害など、さまざまな精神疾患の治療にも有用とされ、近年日本でも注目されています。また英語では、Cognitive Behavioral Therapyと表記され、CBTと呼ばれています。
【精神分析療法】
20世紀のはじめにウィーンでジークムント・フロイトによって始められました。
人間のこころが意識的なこころと無意識的なこころの両方から成り立っているという考えを基礎にしています。
精神分析は特別なやりかたで、クライエントとカウンセラーが交流する療法です。
分析を受ける方は寝椅子もしくはベッドのようなものに横たわり、「自分のこころに浮かんできたことを思いつくままに話していくように」といわれます。カウンセラーはクライエントから見えないところにいて、一緒に時を過ごし、クライエントのこころのありかたを思い巡らし、ときにはそこで考えたことをクライエントに伝えます。
クライエントが次第に自分自身を無意識的な部分も含めてこころの底から理解し、囚われから自由になり、生き生きとしたこころのゆとりを回復させることを目指しています。
このような時間を積み重ねるうちに、分析を受ける方のこころの世界、無意識の世界がその方のお話の内容や分析家との関係性の中に現れてきます。訓練されたカウンセラーはそうした世界に触れ、それを体験し、理解していきます。そうしたカウンセラーの力を借りながら、クライエントも、自身の無意識の世界を十分にこころから体験し、やがて人生について本質的な、気持ちのこもった気づきを手にするのです。
他にもカウンセラーはさまざまな療法を用いて、カウンセリングを行っていきます。
自分に合うカウンセラーを探す一つの指針として療法にも注目してみてはいかがでしょうか。
メンタルケアサロン心の翼 厚木店
メンタルケアカウンセラー 木田 篤【Kida Atsushi】